運動による肥満対策
メタボリックシンドロームの場合は、お腹まわりについた脂肪を落とさなければならないわけです。ですから当然体を動かすことが必要になります。
思い切って時間のある人はスポーツジムに行くなどして体全体のトレーニングをしてみましょう。
体を動かすことが本来得意だった人は、またスポーツを習慣にするように頑張ってみてはいかがでしょうか。
けれども忙しい日々の生活の中で、メタボリック対策の運動のために特別な時間を捻出するのはなかなか難しいものです。
無理をして運動の時間を作っても、そのしわよせによって、運動が苦になってすぐにやめてしまうようでは意味がありません。
メタボリック対策だからといって体を動かすために特別な運動をする必要はないのです。
体脂肪を減少させるために、なるべく日頃のちょっとした空き時間、なにかをするついでに体を使い、メタボリック対策にすることが良い方法ではないでしょうか。
毎日の通勤の電車の中で、つり革につかまりながらこっそり筋トレをすることもできます。
積極的に階段を利用し、エスカレーターやエレベーターなどは利用しないなど簡単にできる運動でもメタボリック対策にはなるでしょう。
バスや電車の停留所などをひとつ手前で降りて歩くようにしたり、ランチタイムのレストランにわざと遠い所を選ぶ、といったこともメタボリック対策の運動になるでしょう。
加速する肥満 なぜ太ってはダメなのか
「痩せたい」「美しくなりたい」という人間の欲望は永遠のもの。その一方で、現代の食生活の変化とともに、肥満の問題は地域や年齢層を越えていっそう深刻さを増している。本書は現代社会のかかえる肥満/食生活の問題を、進化論と行動医学の観点から読み解いたユニークな書。「
なぜ人は太るのか?」「理想的な食生活とはどういうものか?」「ダイエットに役立つ心理療法とは?」といった問題を科学的な裏づけをもとに鮮やかに読み解く。
「人の体はもともと太るように(太るものを好むように)つくられている」という主張のもと、豊富な具体例や統計を駆使し、ハーヴァード大学の専門家が一般読者向けにわかりやすく解説した快著。